FIAT 500という車は愛好家が多く、いろいろなカスタム・メンテナンス情報が流通しています。
その中には、純正部品ではない部品の利用や、正規ディーラーが実施しないメンテナンスを薦めるものがあります。
これらの巷に流れる「おすすめメンテナンス情報」が実際どうなのか?
普段お世話になっているFIAT正規ディーラーで尋ねてみました。
対象となるのは、以下の3つです。
- ワイパーブレードをBOSCH製に交換
- サーモスタット交換
- デュアロジックオイル交換
私がお世話になっているディーラーさんは、確か最初にお世話になった4年前から毎年「ディーラーオブザイヤー」の称号をもらっているところです。
裏の整備工場にはいつもたくさんのアルファロメオ車がいます。ここからもイタリア車オーナーの信頼を勝ち得ていることがわかります。
なので、情報の信頼度は高いと思いますよ!
ディーラーメカニックの判断
ワイパーブレードをBOSCH製に交換
ネットでは「FIAT 500を買ってまずやること」とすら言われる部品交換です。
純正ワイパーブレードは、なめらかに滑ってくれず「ビビり」を起こしやすいです。
このビビりがBOSCH製のワイパーブレードにすると改善するというものです。
ディーラーメカニックの答え:
おすすめ
これは正確にいうと尋ねたわけではありません。
でもディーラーでも「FIAT 500を買ってまずやること」と思われているようです。
車検や○年点検の時も、何も言わずとも当たり前のように交換ワイパーブレードはBOSCH製のものが取り付けられてきました。
サーモスタット交換
Barchetta – How to replace your thermostat | The FIAT Forum
FIAT 500のサーモスタットは壊れやすいことで有名らしいです。
金属製サーモスタットとパイプを繋ぐ部品がプラスチックで折れやすいのだとか。
これを対策する全金属製のサードパーティー部品への交換がよく薦められています。
ディーラーメカニックの答え:
おすすめ
興味があると相談したところ、「他のお客様からも要望があって施工例が多いです。確かに、故障しづらいみたいですね。」とのこと。
正規部品ではないけれども、実は仕入れ部品として取り扱いがあるということでした。
なので、自分で部品を持ち込む必要もなく交換してもらうことができました。
向こうから大っぴらに「変えた方がいいですよ」と声かけできないのには大人の事情を感じます。
ワイパーブレードのような消耗品の部品ならまだしも、壊れてしまったら走れない大事な部品について「純正品の質が悪い」と言っていることになってしまいますからね。
デュアロジックオイル交換
人間がクラッチペダルを踏む代わりに油圧クラッチ操作するための油がデュアロジックオイルです。
デュアロジックについては↓
デュアロジックオイルを定期的に交換することで、デュアロジック装置全体が長持ちするようになる、という情報はFIAT 500所有者なら一度は見たことあるんじゃないでしょうか。
デュアロジック故障の修理は装置全体の交換となり、うん十万円かかるそうなので、オイル交換でリスクが下がるのであれば、と思って聞いてみました。
ディーラーメカニックの答え:
やらない方がいい
残念ながら、デュアロジックが壊れやすいのは事実。
そしてそれはデュアロジックオイル交換とは関係がないんだそうです。
デュアロジックオイルを交換すると、古いオイルと新品のオイルで全然色が違うし、見た目には「効果がありそう」な作業です。
でも、オイルを変えることによってデュアロジックの寿命が伸びるエビデンスがないんだとか。
結局壊れる時は壊れるので、オイルを変えるお金は無駄だと思いますよ、ということでした。
まとめ
尋ねてみた3つのメンテナンスは、
ワイパーブレードをBOSCH製に交換→やるべき
サーモスタット交換→やるべき
デュアロジックオイル交換→やらない方がいい
という結論になりました。
特に最後の「デュアロジックオイル交換」については、「正規ディーラーはASSY交換した方が儲かるからじゃ?」という穿った見方ができないこともないです。
しかし、自分でオイル交換すらできない自分は、あえて正規ディーラーが薦めないことはやらない方がいいかな?と思っています。
FIAT 500を買ったばかりで、いろんな情報に触れて不安になっている方の参考になれば幸いです。
参考になった!という方は、購読・シェアしてくれると嬉しいです!
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